あんばい【塩梅】の語源・由来

「塩梅(あんばい)」という言葉は、料理の味加減や物事の具合を指す日本語の表現ですが、その語源と由来は非常に興味深いものがあります。

元々この語は「えんばい」と読み、塩と梅酢を合わせた調味料を指していました。

この語は漢籍にも見られる古い言葉で、臣下が君主を助けて政務を適切に処理することとも比喩されました。

時代が進むと、この「えんばい」が「按排」という、うまい具合に物事を処理するという意味の言葉と混同されるようになりました。

この混同は特に室町時代から江戸時代にかけて見られる現象で、この結果として、「塩梅」は「あんばい」と読むようになったとされています。

このような変遷を経て、現代では「塩梅」は料理の味の調整だけでなく、一般的な事柄の状態や具合を示す多用途な言葉として使われるようになりました。

したがって、この言葉は食文化から政治、そして一般的な生活状況まで、多くの面でその意味を拡張してきたのです。

あんばい【塩梅】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「塩梅」の語源からその用法の変遷、さらには現代での多用途性までをカンタンにまとめます。
項目 詳細・内容
語源 元々は「えんばい」と読み、塩と梅酢の調味料を指していた。
古い用途 漢籍にも見られ、臣下が君主を助けて政務を適切に処理することとも比喩された。
読みの変化 室町時代から江戸時代に「按排」という言葉と混同され、「あんばい」と読むようになった。
現代の使用 料理の味加減だけでなく、一般的な事柄の状態や具合を示す多用途な言葉として使われている。
意味の拡張 食文化から政治、一般的な生活状況まで、多くの面でその意味が拡張されている。

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