「シャープペンシル」という言葉は、もともと和製英語として知られています。
シャープペンシルが一般的になった背景には、その歴史と開発が絡んでいます。
1822年にイギリスで初めてシャープペンシルが作られましたが、広く知られるようになったのは、1838年にアメリカのキーランが「エバーシャープ」という名前で製造・販売を始めてからです。
この「エバーシャープ」から「シャープ」が抽出され、後に「シャープペンシル」の語として日本で定着しました。
実は、英語圏では「シャープペンシル」は「mechanical pencil」もしくは「propelling pencil」と呼ばれており、「シャープペンシル」という言葉は使われません。
日本へは、1877年に初めて輸入され、そして1914年に早川徳次(後のSHARP(株)の創業者)によって、「早川式繰出し鉛筆」として国産化されました。
この逸話には、シャープペンシルが単なる筆記具ではなく、技術とアイデアが組み合わさったユニークな歴史を持つものであることを感じさせます。
「シャープペンシル」の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「シャープペンシル」という言葉の起源やそれに関連する情報をカンタンにまとめます。
ポイント | 説明 |
---|---|
言葉の由来 | 和製英語 |
最初の制作 | 1822年、イギリス |
「エバーシャープ」 | 1838年、アメリカのキーランが製造・販売を始める |
「シャープペンシル」の語の定着 | 「エバーシャープ」から「シャープ」を抽出、日本で定着 |
英語圏での名称 | 「mechanical pencil」または「propelling pencil」 |
日本への輸入開始 | 1877年 |
国産化 | 1914年、早川徳次による「早川式繰出し鉛筆」 |