しっきん【失禁】の語源・由来

「失禁」という言葉は、大小便を適切に制御できない状態、すなわちそれが意図せずに漏れ出ることを指します。

この言葉の背景には、オランダ語の影響があります。

歴史的に、江戸時代に日本はオランダとの交流があり、医学の分野でもオランダの影響を多く受けていました。

この「失禁」という言葉も、そのような背景の中で、オランダ語「lekheid」(漏れを意味する)を訳したものとして生まれたと考えられます。

この訳語を考えたのは、当時の蘭方医、すなわちオランダ医学を学んだ日本の医師たちでした。

言葉を具体的に分解してみると、「失」は「そこなう」という意味を持ち、「禁」は「とどめる」という意味があります。

従って、「失禁」という言葉全体で「とどめることをそこなう」、つまり、適切に制御することができずに漏れる状態を表現しています。

このような意味合いを持つ日本語として「失禁」が採用されたのです。

しっきん【失禁】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「失禁」という言葉に関する重要ポイントをカンタンにまとめます。
ポイント 説明
「失禁」の意味 大小便を適切に制御できない状態、それが意図せずに漏れること。
オランダ語の影響 言葉の背景には、オランダ語の影響が存在する。
歴史的背景 江戸時代の日本は、オランダとの交流があり、医学分野での影響も受けていた。
「lekheid」の訳語として 「失禁」という言葉は、オランダ語「lekheid」を訳したものとして生まれた。
蘭方医の役割 オランダ医学を学んだ日本の医師たちが、この訳語を考案。
「失禁」の文字の意味 「失」は「そこなう」、「禁」は「とどめる」。全体で「とどめることをそこなう」を意味する。

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