「御免」という言葉は、日本語で長い間使われてきた表現です。
この言葉は、「免」という文字に「御」という尊敬の接頭語が付いたもので、許すや許しを意味する言葉として使われてきました。
「御免」の由来は鎌倉時代にさかのぼることができます。
この時代には、主に「お許し」という意味で使われていました。
例えば、誰かから許しを得るときや、許しを願う際にこの言葉が用いられました。
それが室町時代になると、「義経記」という文献にも記されるように、この言葉は自分の無礼を謝るときや、相手の寛容を求める意味で使われるようになってきました。
そして、時代が進むにつれて「ごめん」という略語も広まってきました。
この略語は、特に口頭でのやり取りの中で使われることが増えていきました。
「ごめんなさい」というフレーズにおける「なさい」は、動詞「なさる」の命令形から来ています。
この「なさい」が付加されることで、さらに謝罪の意味が強調されるようになりました。
そして、この表現が希望しないことや拒絶の意味で使われるようになったのは、江戸時代からのことです。
以上のように、「御免」という言葉は長い歴史を経て、現在のような意味や用法を持つようになりました。
ごめん【御免】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「御免」の歴史的背景や用法の変遷をカンタンにまとめます。
時代 | 用法・意味 | 備考 |
---|---|---|
一般概念 | 「免」に「御」が付いて「許す」の意 | 尊敬の接頭語「御」が使用されている |
鎌倉時代 | 「お許し」として使われる | 許しを得る、許しを願う場面での使用 |
室町時代 | 無礼を謝る、寛容を求める意味 | 「義経記」にもその用法が記される |
現代前 | 「ごめん」という略語が広まる | 口頭でのやり取りでの使用が増える |
現代 | 「ごめんなさい」の使用 | 「なさい」は動詞「なさる」の命令形 |
江戸時代以降 | 希望しない、拒絶の意味でも使用 | 「ごめんなさい」の意味の拡張 |