「口実」という言葉は、現代では主に「言い訳」としての意味で使われることが多いですが、その原義は「口の中に満ちるもの」を指します。
口の中に満ちるものとしては、食べ物や飲み物の他に、言葉や話が考えられます。
この言葉の起源では、それが「いつも口にする言葉」や「いいぐさ」として表されています。
明治時代に入ると、「口実」という言葉のニュアンスが変わり始めました。
何かを言い訳として口にする時、その言葉が実のあるものでなく、単なる空言や虚言である場面が増えたため、口の中に「実」を持つような言葉として「口実」が使われるようになりました。
その結果、今日において「口実」とは「言いのがれや言いがかりの材料」や「言い訳」として理解されるようになったのです。
こうじつ【口実】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「口実」という言葉の意味やその変遷に関する情報をカンタンにまとめます。
項目 | 詳細 |
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現代の用法 | 主に「言い訳」の意味で使用 |
原義 | 「口の中に満ちるもの」、特に「いつも口にする言葉」や「いいぐさ」 |
口の中に満ちるもの |
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明治時代の変遷 | 「口実」のニュアンスが言い訳の意味での使用に変わり始める |
明治時代の背景 | 言い訳としての「口実」が、実のあるものでなく、空言や虚言の意味合いで使われるようになった |
現代における理解 | 「言いのがれや言いがかりの材料」や「言い訳」としての認識 |