くちびる【唇】の語源・由来

「唇（くちびる）」という言葉は、日本語で主に哺乳類の口の周りにある粘膜部分を指す言葉です。

この部分は一般に上下に存在し、特に人間ではしばしば紅唇（こうしん）とも呼ばれ、美的な意味合いも含まれます。

また、「唇」は花びらや花弁を指すこともあります。

言葉の語源に関しては、「口縁（くちべり）」、つまり口の周り、口の端を意味するとされています。

奈良時代においては仏典で「脣」（唇の意）に対して「久知比流」（クチヒル）という訓（読み方）があったとされ、古くは「クチヒル」と読まれていたようです。

このことからも、この言葉がどれだけ古くから使われているかが伺えます。

現代日本語での「くちびる」は、この「クチヒル」が時間とともに音変化を遂げた形であり、基本的な意味や用途は古代から大きく変わっていないと考えられます。

つまり、古来から人々は口の周囲のこの部分を何らかの言葉で表現してきたわけで、それが現代においても「くちびる」という形で広く用いられているのです。

くちびる【唇】の意味・語源由来！表で簡単まとめ

表を使って、「唇（くちびる）」の語源から現代に至るまでの変遷や、その他の意味、文化的・歴史的な継続性についてカンタンにまとめます。

項目	説明・特徴
基本の意味	哺乳類の口の周りにある粘膜部分、特に人間では美的意味合いも含む（紅唇）
別の意味	花びらや花弁を指すこともあり
語源	「口縁（くちべり）」、すなわち口の周りや口の端を意味
歴史的背景	奈良時代に「久知比流（クチヒル）」という訓（読み方）が存在。古くは「クチヒル」と読まれていた
現代での形	「くちびる」は「クチヒル」が音変化した形。基本的な意味や用途は古代から大きく変わっていない
文化的・歴史的な継続性	古来から人々はこの部分を何らかの言葉で表現し、現代に至るまで広く用いられている