「くだらない」は、日本語の動詞「くだる」の未然形に打消しの助動詞「ない」が付いた形です。
この「くだる」には、元々「通じる」という意味があります。
つまり、何かが筋道を通っている、あるいは何らかの価値や意義がある、という状態を示す言葉です。
この「通じる」という意味が否定された形が「くだらない」であり、この否定形がさらに転じて「意味がない」「価値がない」「取るに足らない」といった意味合いで使われるようになりました。
このように、「くだらない」という言葉は、本来「通じる」というポジティブな意味を持つ「くだる」が、否定されることで逆の意味を持つようになったものです。
この変化を通じて、言葉がどのように意味を変え、多様な形で使われるようになるのかがうかがえます。
【下らない】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「くだらない」の基本的な定義、元々の意味、現代での用法、および言葉の変遷についてカンタンにまとめます。
項目 | 説明・情報 |
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基本定義 | 「くだる」の未然形に打消しの助動詞「ない」が付いた形。 |
元の意味 | 「くだる」は元々「通じる」という意味があり、何かが筋道を通っている、または価値や意義がある状態を示す。 |
現代での使用 | 「くだらない」は「意味がない」「価値がない」「取るに足らない」といった意味合いで使われる。 |
言葉の変遷 | 「くだる」の否定形が「くだらない」であり、この形がさらに転じて現在のような意味を持つようになった。 |