「ぎこちない」という言葉の語源は、「ぎこつなし」が変化して「ぎごちなし」となり、さらに「ぎごちない」あるいは「ぎこちない」として現在に至っています。
この言葉は、元々は「こちなし(骨なし)」という形であり、無作法や無骨であるという意味がありました。
「こちなし」は、呉音で「骨」を「コチ」と読み、それに状態を表す接尾語「なし」が付いた形です。
この「骨」に関連して「ごつごつしていて骨のようだ」といった意味があり、そこから無作法や不慣れ、不自然な状態を指すようになったと考えられます。
この「こちなし」に「気」が加わって「ぎこつなし」となり、時間を経て「ぎこちない」という形に変わりました。
この進化の過程で、言葉は動作や言葉遣い、姿勢などが不自然で洗練されていないという状態を表すようになっています。
「ぎこちない」の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「ぎこちない」の語源とその意味についてカンタンにまとめます。
項目 | 説明 |
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初期形 | 「こちなし」 – 骨がない、無作法や無骨であるという意味 |
「こちなし」の由来 | 呉音で「骨」を「コチ」と読み、状態を表す接尾語「なし」が付いた形 |
語の進化 | 「こちなし」に「気」が加わって「ぎこつなし」、そして「ぎこちない」へと変化 |
現在の意味 | 動作や言葉遣い、姿勢などが不自然で洗練されていない状態を表す |