ききょう【桔梗】の語源・由来

「桔梗（ききょう）」という名前は、元々その漢名「桔梗」を日本語の音読みで「キチコウ」と読み、それが時が経つにつれて「キキョウ」という形に変化したものです。

漢名の「桔梗」は、この植物の乾燥した根が非常に硬い特性に由来しています。

実際、桔梗の根は乾燥させて漢方生薬としても用いられ、去痰や鎮咳、消炎などの効果があるとされています。

桔梗は多年草であり、夏から秋にかけて美しい青紫色または白色の鐘形の花を咲かせます。

この花は日本文化においても評価が高く、秋の七草の一つに数えられるほか、紋所や襲（かさね）の色目としても用いられています。

したがって、桔梗の名前は、その物理的な特性とともに、文化的な要素にも影響を与えています。

特に、漢方生薬としての用途から来るその名前は、この植物が持つ多様な側面を象徴しているといえるでしょう。

ききょう【桔梗】の意味・語源由来！表で簡単まとめ

表を使って、「桔梗（ききょう）」の名称とその特性についてカンタンにまとめます。

項目	説明
桔梗とは	多年草で、青紫色または白色の鐘形の花を咲かせる植物
名称の由来	漢名「桔梗」の音読み「キチコウ」が「キキョウ」に変化した
漢名「桔梗」の意味	乾燥した根が非常に硬い特性から名付けられた
漢方生薬として	乾燥させた根は去痰、鎮咳、消炎などの効果がある
文化的影響	日本文化で高く評価され、秋の七草や紋所、襲の色目にも用いられる