「イチイ」という名前の木は、その特別な用途と美しい色から名づけられました。
一つの説としては、この木の材料が「笏(しゃく)」と呼ばれる、高官や神職が使用する礼器に使われたことからきています。
笏は、特に「一位」と呼ばれる高い地位の人々が使用することが多かったため、その名前が「一位」としてこの木に付けられたとされています。
もう一つの説は、イチイの材が暗紅色であることから名づけられたというものです。
この説では、「イチ」は「甚(いち)」からきており、それは「程度が甚だしい」ことを意味します。
「ひ(緋)」は暗紅色を指す言葉で、この二つを組み合わせて「いちひ」と呼ばれ、その後に「イチイ」となったとされています。
このように、イチイという名前は、その用途や特性に由来しており、時と場所によってその評価や用途が変わっても、その名前が多くの人々に知られている理由とも言えるでしょう。
イチイ【一位・櫟】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「イチイ」という名前の木がどのように名づけられたか、主な用途と特性をカンタンにまとめます。
項目 | 説明 |
---|---|
名前 | イチイ |
主要な用途 | 笏(しゃく)の材料として使用 |
名前の由来(説1) | 「一位」の高官や神職が使用する笏から名づけられた |
名前の由来(説2) | 暗紅色の「ひ(緋)」と「程度が甚だしい」の「甚(いち)」を組み合わせ、「いちひ」から「イチイ」となった |
特性 | 材が暗紅色 |