「赤の他人」という表現は、完全に無関係な人、つまり全く縁もゆかりもない他人を指す言葉です。
この言葉の「赤」という部分は、かつて「閼伽(あか)」と書かれ、仏前に供える浄水を意味するサンスクリット語「アルガ」が語源とされています。
この「閼伽」が水のように冷たい性質を持つことから、他人に対しても冷たく、無関係であるという意味に転じたと言われています。
つまり、元々は仏前に供える浄水という、特定の文脈で用いられる言葉が、その冷たい性質によって一般的な他人、特に無関係な他人を指すようになったのです。
このように、特定の文脈での用語が時とともに一般化し、その元々の文脈から離れた新たな意味を持つようになる例といえるでしょう。
【赤の他人】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「赤の他人」の語源由来や重要ポイントをカンタンにまとめます。
項目 | 説明 |
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表現の意味 | 完全に無関係な人、全く縁もゆかりもない他人を指す。 |
語源 | サンスクリット語「アルガ」が語源で、仏前に供える浄水を意味する「閼伽(あか)」とも書かれる。 |
意味の変化 | 「閼伽」が水の冷たい性質から、他人に対しても冷たく無関係であるという意味に転じた。 |
一般化の過程 | 元々は仏前に供える浄水という特定の文脈で用いられたが、その冷たい性質により一般的な他人を指すようになった。 |
文脈の変化 | 特定の文脈での用語が時とともに一般化し、その元々の文脈から離れた新たな意味を持つようになった。 |