「土壇場」という言葉は、現在では「切羽詰まった場面」や「最後の決断を迫られる場面」を指す言葉として使われますが、その語源や由来はその意味とは異なる背景があります。
もともと「土壇場」とは、土を盛り上げて作った壇の場所を指す言葉で、江戸時代より前にはそのような意味で使われていました。
しかし、江戸時代になると、この土で作られた壇が刑場として用いられるようになりました。
罪人が首切りの刑に処される際、この土壇の上に横たわらせて刑を執行することが行われました。
このような背景から、首切りの刑を執行する場所、つまり最後の場面として「土壇場」という言葉が使われるようになりました。
その後、この言葉は、文字通りの首切りの場面だけでなく、一般的に最後の、そして重大な決断を迫られる場面を指す言葉として広がっていったのです。
どたんば【土壇場】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、語源由来や重要ポイントをカンタンにまとめます。
項目 | 説明 |
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現代の主な意味 |
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元々の意味 | 土を盛り上げて作った壇の場所。 |
使われ始めの時代 | 江戸時代より前。 |
江戸時代の変化 | 土で作られた壇が刑場として用いられ、罪人が首切りの刑に処される際に使用されるようになった。 |
言葉の発展 | 最後の場面として使われるようになり、さらに一般的に重大な決断を迫られる場面を指す言葉として広まっていった。 |