「当てずっぽう」という言葉は、いいかげんな判断やそのような行動を指します。
この言葉の語源を追うと、「当て推量(あてずいりょう)」という表現にたどり着きます。
この「当て推量」とは、具体的な根拠や証拠がないままに推測や判断をすることを指します。
この言葉が時間とともに短縮され、「あてずい」と呼ばれるようになりました。
さらに、この「あてずい」が擬人化されて「あて推坊」という形になりました。
擬人化とは、あたかも人のように考えられた形です。
この場合、「当て推坊」はいいかげんな判断をする「坊(ぼう)」、すなわち人物を意味するようになりました。
最終的に、「あて推坊」は促音化して「当てずっぽう」となりました。
促音化とは、音の変化の一種で、この場合「ずい」の「い」が落ちて「ず」が「ずっ」と変わった形です。
このように、言葉は時代や文化とともに変化し、その過程でいくつかの段階を経て「当てずっぽう」が形成されたわけです。
【当てずっぽう】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「当てずっぽう」の形成についてカンタンにまとめます。
ステップ | 説明 |
---|---|
1. 「当て推量」 | 具体的な根拠や証拠がないままに推測や判断をすること |
2. 「あてずい」 | 「当て推量」が短縮された形 |
3. 「あて推坊」 | 「あてずい」が擬人化された形。坊(ぼう)は人物を意味する |
4. 「当てずっぽう」 | 「あて推坊」が促音化してできた言葉。「ずい」の「い」が落ちて「ず」が「ずっ」となる |