きせる【煙管】の語源・由来

「煙管（きせる）」という言葉は、喫煙具として刻み煙草をつめるための道具を指します。

この言葉の語源は、カンボジア語で「管」や「パイプ」を意味する言葉に由来するとされています。

煙管は通常、口につける部分を「吸い口」と呼び、煙草をつめる部分を「雁首（がんくび）」と呼びます。

そして、これら二つをつなぐ管部分は「羅宇（ラオまたはラウ）」とも呼ばれています。

面白いことに、「羅宇」は当て字であり、「ラオス」の転じたものとされています。

これは、煙管が元々ラオスから伝わってきたもので、竹を主な材料として使用していたことに由来します。

ただし、雁首と吸い口だけは通常金属製であり、この特徴から他の文化や言い回しにも影響を与えています。

例えば、日本では電車で乗降駅付近の切符だけを購入して、間の料金を払わない行為を「煙管（乗車）」と呼ぶことがあります。

このように、「煙管」の語源や由来は、その形状や構造、さらには材料や起源の国まで含めて多面的な背景を持っています。

それらが複合的に組み合わさって、現在の「煙管」という言葉やその文化が形成されています。

きせる【煙管】の意味・語源由来！表で簡単まとめ

表を使って、語源由来や重要ポイントをカンタンにまとめます。

キーポイント	説明
基本的な意味	刻み煙草をつめるための喫煙具
語源	カンボジア語で「管」や「パイプ」を意味する言葉に由来
主要な部分	吸い口（口につける部分）雁首（煙草をつめる部分）羅宇（管部分）
羅宇の由来	当て字で、「ラオス」から転じたもの。元々はラオスから伝わり、主材料が竹
特別な材料	雁首と吸い口は通常、金属製
文化的影響	例えば、日本で特定の駅間だけの切符を買い、間の料金を払わない行為を「煙管（乗車）」と呼ぶ