「大山鳴動」という言葉は、大きな前触れや期待に比べて結果が取るに足らない、つまり大げさな前兆の後の小さな結果を表すたとえです。
この表現の起源は、古代ローマの詩人ホラティウスの「詩論」に由来しています。
ホラティウスは、大きな山が大騒ぎをして鳴動し、何か大きな出来事の前触れかと期待が高まるものの、結局は小さな鼠が一匹出てくるだけだったという内容の言葉を使いました。
これは、期待外れの結果や驚くほどの前触れに対する実際の結果の小ささを象徴しています。
日本でこの言葉が使われる際には、「大山鳴動して鼠一匹」という形で表現されることが多いです。
この表現は、多くの人々が何か大きな出来事を予期していたものの、実際には些細なことだったという意味合いを強調しています。
「大」の文字は「太」や「泰」とも書かれることがありますが、どの文字を使っても基本的な意味は変わりません。
【大山鳴動】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「大山鳴動」という言葉の意味とその由来に関する主要なポイントをカンタンにまとめます。
説明項目 | 内容 |
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基本の意味 | 大きな前触れや期待に比べて結果が小さい、つまり大げさな前兆の後の小さな結果を指すたとえ |
起源 | 古代ローマの詩人ホラティウスの「詩論」に記されている言葉 |
具体的な内容 | 大きな山が鳴動し、大きな出来事の前触れかと期待されるものの、小さな鼠が一匹出てくるだけだった |
日本での使用形 | 「大山鳴動して鼠一匹」という形で表現されることが多い |
文字の変種 | 「大」は「太」や「泰」とも書かれるが、基本的な意味は変わらない |