「形而上」という言葉は、具体的な形を持たない、抽象的や観念的なものを指す言葉として使用されます。
例えば、精神や宇宙の根本原理のようなものを指す際にこの言葉が選ばれます。
この言葉の起源は英語の「Metaphysical」にありますが、その直接の訳語として「形而上」が選ばれた背景には、古典的な中国の易経という文献において、この言葉が使われていたことが関係しています。
明治時代の初期、西洋哲学が日本に紹介される中で、この言葉が哲学の用語として採用されることとなりました。
そして、この言葉の日本語訳を定めたのは、井上哲次郎とも言われています。
彼の貢献により、「形而上」という言葉は日本の哲学文献や議論の中で定着し、現代まで使われ続けているのです。
【形而上】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「形而上」に関する重要なポイントをカンタンにまとめます。
項目 | 詳細 |
---|---|
現代の意味 | 具体的な形を持たない、抽象的や観念的なものを指す言葉。 |
使用例 | 精神や宇宙の根本原理などを指す時に使われる。 |
言葉の起源 | 英語の「Metaphysical」。 |
易経との関連 | 易経という中国の古典文献でこの言葉が使われていた。 |
日本での形成 | 明治時代初期に西洋哲学が紹介される中で哲学の用語として採用。 |
日本語訳を定めた人物 | 井上哲次郎。 |
日本での定着 | 井上哲次郎の貢献により、日本の哲学文献や議論で定着し、現代まで使われ続けている。 |