「お賓頭盧(おびんずる)」という表現は、はげた頭、つまり髪の毛が無い頭を指す言葉です。
この表現の背景には、仏教のエピソードがあります。
「賓頭盧」は、釈迦の弟子であり、神通力に達していたが、その力をみだりに使ったために釈迦仏から戒められました。
そして、仏陀が入滅(死去)した後、衆生(生きとし生けるもの)を教化する役割が賓頭盧に与えられました。
日本においては、賓頭盧の像を撫でると病気が治るという信仰が広まりました。
この風習により、賓頭盧の像は多くの人々によって撫でられることとなり、頭部が磨り減ってつるつるになったのです。
そのため、「お賓頭盧」は繰り返し撫でられてつるつるになった、つまりはげた頭を指すようになりました。
このように、「お賓頭盧」の語源や由来は、仏教の教えと日本独自の信仰が融合して成立したものであり、その背後には深い歴史と文化が存在しています。
おびんずる【お賓頭盧】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、語源由来や重要ポイントをカンタンにまとめます。
項目 | 詳細 |
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一般的な認識 | はげた頭、つまり髪の毛がない頭を指す言葉 |
語源・由来 | 仏教の弟子「賓頭盧」と関連している |
賓頭盧の背景 | 釈迦の弟子で神通力に達していたが、その力を乱用したために戒められた |
日本における信仰 | 賓頭盧の像を撫でると病気が治るという信仰があり、そのため多くの人々に撫でられて頭がつるつるになった |
表現の成立 | 日本独自の信仰と仏教の教えが融合し、はげた頭を「お賓頭盧」と呼ぶようになった |