【意味】
マタタビ科の蔓性落葉低木。山地に自生し、葉は円形、夏には葉面の半分が自変する。初夏、白色5弁の花を開き、液果を黄熟する。熱湯に浸して乾燥した果実は中風・リウマチ、また強壮に効があり、名の由来は食べるとまた旅ができるからとする俗説もある。若芽も食用。猫類が好む。ナツウメ。
【語源・由来】
「マタタビ」は、アイヌ語の「マタタムブ」に由来するとされる。冬の意の「マタ」+亀の甲の意の「タムブ」から成る語。また、古くは「ワタタビ」といい、本物でないものの意の「ワ」+「タデ(蓼)」の「タタ」+「ミ(実」の「ビ」からとする説、「ワサビ」の「ワル」+「タデ(蓼)」の「タダレ」+「ミ(実)」の「ビ」で、「ワルタダレミ(悪爛実)」が転じて「ワタタビ」になったという説がある。