「兎角」という言葉は、多様な意味を持つ日本語の表現です。
これは、いろいろな事柄や状況を示す「かれこれ」や「なにやかや」、そして「ともすれば」や「ややもすれば」というように、ある事が起こる可能性を示す言葉、さらには「とにかく」や「何にせよ」というように、どんな状況であってもという意味でも使用されます。
この言葉の語源を探ると、「と」という部分は「ああ」という意味を、そして「かく」という部分は「こう」という意味をそれぞれ持っています。
両方とも副詞としての役割を果たしており、「あれやこれや」という意味からきています。
そのため、この言葉は「あれこれあるが、どちらにしても」という意味に発展しました。
また、この「と」や「かく」の意味を持つ言葉に「兎角」という当て字が使われるようになりました。
そして、中世以降には「ともすれば」や「ややもすれば」といった意味合いも持つようになったのです。
とかく【兎角】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、語源由来や重要ポイントをカンタンにまとめます。
項目 | 説明 |
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基本の意味 | いろいろな事柄や状況を示す。また、ある事が起こる可能性を示す。どんな状況でもという意味でも使用される。 |
類似の表現 |
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語源 |
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言葉の発展 | 「あれやこれや」という意味から、「あれこれあるが、どちらにしても」という意味に発展した。 |
当て字の起源 | 「と」や「かく」の意味を持つ言葉に「兎角」という当て字が使われるようになった。 |
変遷 | 中世以降、「ともすれば」や「ややもすれば」といった意味合いも持つようになった。 |