冬瓜はウリ科の食用の果菜で、熱帯アジアが原産地です。
夏に黄色の雌雄異花を咲かせ、その果実は大きく球形または楕円形をしています。
この冬瓜は、平安時代の「本草和名」という文献に「カモウリ」という名前で記載されており、このことから、冬瓜が中国から日本へ伝わってきたことがわかります。
その具体的な時期は定かではありません。
名称「トウガン」の由来は、漢語の「冬瓜」を音読みしたときの「トウグヮ」という発音からきています。
そして、この「トウグヮ」が、江戸時代になると「トウガン」という読み方に変わりました。
この植物が「冬瓜」と名付けられた背景には、果実が冬の季節にも長く品質を維持することができる、つまり良好な貯蔵性を持っているからです。
この特性が、その名前の由来となっています。
とうがん【冬瓜】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、語源由来や重要ポイントをカンタンにまとめます。
項目 | 説明・内容 |
---|---|
植物名 | 冬瓜 |
科 | ウリ科 |
原産地 | 熱帯アジア |
特徴 | 夏に黄色の雌雄異花を咲かせる。果実は大きく球形または楕円形。 |
日本での記録 | 平安時代の「本草和名」に「カモウリ」として記載。 |
伝来の経緯 | 中国から日本へ伝わったと推測されるが、具体的な時期は定かでない。 |
名称の由来 | 漢語の「冬瓜」を音読みした「トウグヮ」が、江戸時代に「トウガン」となった。背景には、果実が冬の季節にも品質を維持できる貯蔵性があることから。 |