「角隠し」は、かつて浄土真宗門徒の女性が寺参りの際に用いていた特定のかぶりものを指します。
このかぶりものは、約12センチメートルの幅と約72センチメートルの長さを持つ白絹(内側は紅絹)で作られ、女性はこれを前髪にかぶり、髷の部分で留めておくものでした。
現代では、主に花嫁が婚礼の際に着用することが一般的です。
では、なぜこのかぶりものは「角隠し」と名付けられたのでしょうか。
伝えられる語源として、嫉妬に燃える女性の顔が鬼のように見えたことから、この名がつけられました。
具体的には、女性の嫉妬の心を鎮める、または隠す目的でこのかぶりものが考案されたとされています。
元々の使用目的としては、浄土真宗の門徒の女性が報恩講の参詣時にこれをかぶることで、その心の浄化や嫉妬を抑える役割を果たしていたと言われています。
【角隠し】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、語源由来や重要ポイントをカンタンにまとめます。
項目 | 説明 |
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定義 | かつて浄土真宗門徒の女性が寺参りの際に用いていたかぶりもの |
材質・サイズ | 約12センチメートルの幅、約72センチメートルの長さの白絹(内側は紅絹) |
現代の用途 | 主に花嫁が婚礼の際に着用 |
名前の由来 | 嫉妬に燃える女性の顔が鬼のように見えることから、嫉妬の心を鎮める・隠す目的 |
元々の使用目的 | 浄土真宗の門徒の女性が報恩講の参詣時に心の浄化や嫉妬を抑えるため |