チェロは、その深く魅力的な音色で、独奏から室内楽、さらには管弦楽においても欠かすことのできない楽器として知られています。
この楽器の名前は、英語の「Cello」を由来としていますが、その背後にはさらに深い歴史とエピソードが存在します。
元々、イタリアでは、現代のコントラバスの原型となるような大きなヴィオラを「Violone」と呼んでいました。
この「Violone」は、「Viola」という名前の楽器に「one」という接尾辞を加えることで、「大きなヴィオラ」という意味を持つ言葉として生まれました。
さらに、この「Violone」を少し小さくした楽器を示すため、「小さい」という意味を持つ「cell」という接尾辞を加えて「Violoncello」と名付けました。
この「Violoncello」が英語圏に伝わる際、言葉が短縮されて「Cello」という形になりました。
そして、この「Cello」が日本に伝わった際に、私たちが今「チェロ」として知っている名前に変わりました。
簡単に言えば、チェロという名前は「小さな大きなヴィオラ」という意味のイタリア語「Violoncello」から来ているのです。
「チェロ」の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、語源由来や重要ポイントをカンタンにまとめます。
項目 | 説明・内容 |
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楽器 | チェロ |
特徴 | 深く魅力的な音色。独奏、室内楽、管弦楽での使用 |
現代の名前 | Cello(英語名)から「チェロ」として日本に伝わった |
語源 | イタリア語「Violoncello」 |
「Violone」の意味 | 「Viola」+「one」=「大きなヴィオラ」。イタリアでコントラバスの原型として知られる楽器 |
「Violoncello」の意味 | 「Violone」+「cell」=「小さな大きなヴィオラ」。イタリア語で「Violone」を少し小さくした楽器を示す言葉 |
名前の変遷 | イタリア語「Violoncello」 → 英語「Cello」 → 日本語「チェロ」 |