ワニ【鰐】の語源・由来

「ワニ」という言葉は、現代では熱帯や亜熱帯の河川、湖沼、湿地帯に生息する硬い鱗板で覆われた肉食性の爬虫類を指します。

しかし、この言葉は元々「鮫」、すなわちサメを指す言葉でした。

サメとワニは、鋭い歯や獰猛な性質など、多くの共通点を持っているため、その名が爬虫類のワニにも用いられるようになったと考えられます。

「ワニ」という名前の語源にはいくつかの説があります。

一つは、ワニの大きな口の特徴から、「割醜(われにくき)」、すなわち「割れるほど醜い」という意味から名付けられたという説です。

もう一つの説は、「兄(あに)」という言葉が「おそれ敬うもの」としてワニに適用され、時が経つにつれて「ワニ」という形に転じたというものです。

さらに、「海主(わたぬし)」、つまり「海の主」という意味から名付けられたとする説や、ワニの恐ろしい外見や性質から「鬼(おに)」という言葉が転じて「ワニ」となったという説も存在します。

これらの諸説を見ると、ワニという生物の強烈な特徴や、人々のワニに対する畏怖の念、そしてそれに関連する言葉の変化が、この名前の由来となっていることがうかがえます。

ワニ【鰐】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源・由来の博士
表を使って、「ワニ」という言葉の重要ポイントとその語源に関する諸説ををカンタンにまとめます。
項目 説明・内容
現代の意味 熱帯や亜熱帯の河川、湖沼、湿地帯に生息する硬い鱗板で覆われた肉食性の爬虫類。
元々の意味 サメ(鮫)を指す言葉。
共通点(サメとワニ) 鋭い歯、獰猛な性質など。
語源説① 「割醜(われにくき)」から、「割れるほど醜い」という意味。
語源説② 「兄(あに)」が「おそれ敬うもの」としてワニに適用され、「ワニ」と転じた。
語源説③ 「海主(わたぬし)」から、すなわち「海の主」という意味。
語源説④ 「鬼(おに)」がワニの恐ろしい外見や性質に関連して「ワニ」と転じた。

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