ツツジ【躑躅】の語源・由来

ツツジは、多くの山地で自生する常緑または落葉の低木で、観賞用としても広く栽培されています。

春から夏にかけて、色とりどりの美しい大型の花を咲かせるのが特徴です。

この「ツツジ」という名前の由来については、いくつかの説が存在します。

一つ目の説は「続き咲き木（ツヅキサキギ）」から名付けられたというもので、これはツツジが連続して花を咲かせる様子を指していると考えられます。

次に、ツツジのつぼみの形状が女性の乳頭に似ていることから、「垂乳（タルルチチ）」の略転として名付けられたという説があります。

また、ツツジが繁茂して生える様子から、「綴り茂る（ツヅリシゲル）」が名前の起源となったとする説もあります。

さらに、ツツジの漢字表記「躑躅」は「てきちょく」と読まれ、「行っては止まる、ためらう」という意味を持つと言われています。

この漢字の選定は、ツツジの花の美しさに魅了されて、見る人が足を止めてしまう様子を表現したものと考えられています。

ツツジ【躑躅】の意味・語源由来！表で簡単まとめ

表を使って、語源由来や重要ポイントをカンタンにまとめます。

項目	説明
基本的な特徴	山地で自生する常緑または落葉の低木、春から夏に美しい花を咲かせる
名前の由来１	「続き咲き木（ツヅキサキギ）」から名付けられた可能性
名前の由来２	つぼみの形状が「垂乳（タルルチチ）」に似ているための略転
名前の由来３	「綴り茂る（ツヅリシゲル）」が名前の起源とされる説
漢字表記	「躑躅」、読み方は「てきちょく」、意味は「行っては止まる、ためらう」
漢字の選定理由	花の美しさに足を止めてしまう様子を表現していると考えられる