「鳶職」という言葉は、土木や建築工事の現場で高い足場上で働く人々を指します。
この名前の由来は、彼らが使用する特定の道具、「鳶口」と関連しています。
「鳶口」とは、鳶のくちばしに似た形状を持つ鉄製の鉤(かぎ)を先端に持つ長い棒で、これを利用して物を掴んだり、引っかけて運んだり、場合によっては建物の部分を壊したりするのです。
特に江戸時代において、「鳶職」の人々は「鳶の者」と呼ばれ、彼らの役割は単に建築現場での作業だけではありませんでした。
火事が起きた際、彼らは鳶口を使用して火の広がりを防ぐために風下の家を迅速に解体する役割を果たしていました。
この活動は、火災の拡大を防ぐための重要なもので、彼らは町の火消しや人足としても活躍していたのです。
とびしょく【鳶職】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、語源由来や重要ポイントをカンタンにまとめます。
項目 | 内容 |
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言葉 | 鳶職 |
意味 | 土木や建築工事の高い足場で働く人々 |
関連する道具 | 鳶口 |
鳶口の特徴 | 鳶のくちばしに似た形状の鉄製の鉤を先端に持つ長い棒 |
鳶口の用途 |
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江戸時代の役割 | 建築作業以外にも、火事の際の家の解体 |
特筆すべき活動 | 火の広がりを防ぐための迅速な家の解体 |
その他の役割 | 町の火消しや人足としての活動 |