【意味】
①「たなばたつめ」の略。
②五節句の一つ。天の川の両岸にある牽牛星と織女星が年に一度相会するという、7月7日の夜、星を祭る年中行事。中国伝来の乞巧奠の風習と日本の神を待つ「たなばたつめ」の信仰とが習合したもの。奈良時代から行われ、江戸時代には民間にも広がった。庭前に供物をし、葉竹を立て、五色の短冊に歌や字を書いて飾り付け、書道や裁縫の上達を祈る。七夕祭。銀河祭。星祭。
【語源・由来】
「たなばた」は、中国伝来の乞巧奠の風習と日本の神を待つ「たなばたつめ」の信仰とが習合したもの。奈良時代から行われている。五節句の一つとして宮中では「しちせき」と呼ばれていたが、「たなばた」に変化した。「たなばた」という呼び方は、「たなばたつめ」の下略とされている。「たなばた」は、棚すなわち横板のついた織機の意で、「つ」は「の」の意の上代の格助詞、機織(たなばた)の女の意から。