「袂」は、現在では着物の袖の袋状に垂れ下がった部分を指します。
この言葉の起源は「手本(たもと)」にあります。
ここでの「た」は「手」を、そして「もと」は「本」を指しています。
この「手本」はもともと「手元」の意味を持ち、それは「そば」や「わき」、「ほとり」といった側面や近くを意味する言葉としても用いられました。
また、古くは腕の部分、特に肘から肩にかけての部分を指す言葉としても使われていました。
そして、時代が平安時代へと移ると、この「たもと」は和服の特定の部分、つまり袖の垂れ下がった部分を指す言葉として使われるようになりました。
これが現代における「袂」の意味となります。
たもと【袂】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「袂」に関する詳細や背景に関して他の情報をカンタンにまとめます。
項目 | 詳細 |
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現在の意味 | 着物の袖の袋状に垂れ下がった部分。 |
「袂」の起源 | 「手本(たもと)」から。 |
「手本」の意味1 |
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「手本」の古い意味 | 「手元」の意味を持ち、「そば」や「わき」、「ほとり」といった側面や近くを意味する言葉。 |
「手本」の使用例 | 古くは腕の部分、特に肘から肩にかけての部分を指す言葉。 |
時代の変遷 | 平安時代に「たもと」が袖の垂れ下がった部分を指す言葉として用いられた。 |