しんきろう【蜃気楼】の語源・由来

「蜃気楼」とは、気温の局部的な変動によって光の屈折が起きる現象で、その結果、遠くの物体が近くに見えたり、地上の物体が空中に浮かんで見えたりする光学的現象を指します。

砂漠や海上など、気温の差が生じやすい場所でよく観察されるもので、日本の富山湾で春に見られるものは特に有名です。

この言葉の由来を探ると、「蜃」は大ハマグリを意味する文字であり、「気楼」は気が描き出す楼閣、つまり幻の城や建物を意味します。

昔の人々は、この不思議な現象を大ハマグリのような想像上の生き物「蜃」が気を吐き出して描き出した楼閣や城と考えていました。

この伝説や考え方から、この現象を表す言葉として「蜃気楼」という名前が生まれたのです。

しんきろう【蜃気楼】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「蜃気楼」の基本的な説明と、その名前の由来や古代の人々の考え方をカンタンにまとめます。
項目 詳細・変遷
基本の説明 光の屈折による光学的現象
観察される場所 砂漠や海上など、気温の差が生じやすい場所
有名な例 日本の富山湾で春に見られる蜃気楼
言葉の由来 -「蜃」 大ハマグリを意味する文字
言葉の由来 -「気楼」 気が描き出す楼閣、つまり幻の城や建物
昔の人々の考え 想像上の生き物「蜃」が気を吐き出して描き出した楼閣や城と考えていた

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