【意味】
暴力による私的制裁。
【語源・由来】
一八世紀、アメリカでは、連邦政府が軍備縮小し、さらに、フロンティアへの進出で行政の目が行き届かず治安維持機能が低下していた。そこで、自警団が結成され、自警団による「私刑」が横行した。その中の一人、バージニア州で私的法廷を主宰していたCaptain Wiliam Lynch(キャプテン・ウイリアム・リンチ)の名前から。リンチは私設法廷で正規の手続きによらず、残酷な刑罰を与え続けたことから、このような刑罰をいつしか「lynch law」と呼ぶようになった。この「lynch law」は、日本語の名詞「リンチ」と同じ意味で、英語の「lynch」は、「リンチにかけて殺す」という意味の動詞。