「おこわ」はもともと「強飯(こわいい・こわめし)」という言葉から派生したもので、この「強飯」の最初の二音「こわ」に、敬意を示す接頭語「お(御)」が付けられています。
このような表現の形成は、女房詞と呼ばれる、貴人やその周囲の人々が使うための言葉として生まれました。
「強飯」とは、もち米を蒸して作る飯を指します。
この「強い」は、もち米が粘り気があり固い飯になることから来ています。
狭義では赤飯も指す場合があり、これは特別な行事やお祝いごとでよく出されます。
接頭語の「お」がつくことで、その食べ物が何らかの特別な意味を持つ、または特別な場で食べられるというニュアンスが加わります。
このようにして、「おこわ」は一般的に使われるようになったわけです。
「おこわ」の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「おこわ」がどのようにして形成され、どのような意味やニュアンスを持つのかをカンタンにまとめます。
項目 | 説明 |
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起源 | 「強飯(こわいい・こわめし)」が原形で、その最初の二音「こわ」に敬意を示す接頭語「お」が付けられた。 |
女房詞 | この言葉は、貴人やその周囲の人々が使うための言葉として(女房詞として)生まれた。 |
「強飯」とは | もち米を蒸して作る飯。この「強い」とは、もち米が粘り気があり固い飯になることから来ている。 |
赤飯との関連 | 狭義では赤飯も指す場合があり、特別な行事やお祝いごとでよく出される。 |
「お」の意味 | 接頭語「お」がつくことで、その食べ物が何らかの特別な意味を持つ、または特別な場で食べられるニュアンスが加わる。 |