「お駄賃」という言葉は、もともと荷物や人を駄馬に乗せて運ぶ際に支払う運送賃を意味していました。
この場合の「駄賃」は、馬に乗せて運ぶ仕事に対する報酬です。
この仕事は簡単なものであったため、時間が経つとその意味が拡大し、今日では簡単な仕事や使い走りに対する報酬を指すようになりました。
特に、子どもがお使いやちょっとした手伝いをした際に与えられる小額の金品も「お駄賃」と呼ばれます。
この「お」は丁寧の接頭語で、一般に「駄賃」を丁寧に言った形です。
従って、この言葉は元々は運送業における特定の報酬を指していたものが、日常生活や家庭内での小さな労働に対する報酬を指すようになり、その意味が広がったわけです。
おだちん【お駄賃】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「お駄賃」がもともとどのような意味で使われていたのか、その意味がどのように変化してきたのか、現在ではどのような場面で使われるのか、そしてその言葉が持つ特性をカンタンにまとめます。
項目 | 説明 |
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原義 | 荷物や人を駄馬に乗せて運ぶ際に支払う運送賃を意味していた。 |
「駄賃」の意味 | 馬に乗せて運ぶ仕事に対する報酬。 |
時間とともに変遷 | 現代では簡単な仕事や使い走り、特に子どもがする小さな手伝いに対する報酬を指す。 |
「お」の意味 | 丁寧の接頭語。一般に「駄賃」を丁寧に言った形。 |
用途 | 元々は運送業に限定されていたが、現在は日常生活や家庭内での小さな労働に対する報酬としても使われる。 |