「布」は、もともと動詞「ぬう」や「ヌフ」(縫う)と関連があります。
この「ぬう」に、麻を指す「お」や「ヲ」が付いた言葉「ぬうお」や「ヌフヲ」から派生したと考えられています。
この言葉が時間とともに短縮され、我々が今「布」と呼ぶものになったのです。
古代において、「布」は絹に対比して使われることが多く、麻や葛のような植物繊維を用いて織られた織物を指していました。
しかし、時代が進むにつれて、この定義は少し広がりました。
近世以降、「布」は木綿を含めた織物全般を指す言葉として用いられるようになったのです。
このように、古くからの言葉や用法の変化を経て、「布」という言葉は現在の意味に至っています。
ぬの【布】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「布」という言葉の語源や歴史的な用法、変遷に関するポイントをカンタンにまとめます。
項目 | 説明・内容 |
---|---|
単語 | 「布」 |
語源 | 動詞「ぬう」や「ヌフ」(縫う)から派生 |
名前の由来 | 「ぬう」に麻を指す「お」や「ヲ」が付き「ぬうお」や「ヌフヲ」となり、その後短縮された |
古代の用途 | 麻や葛のような植物繊維で織られた織物、絹に対比して使われた |
近世の用途 | 木綿を含めた織物全般を指す |