「メロメロ」という言葉は、現在では主に人が何かに夢中になったり、異性や孫などに対して心を奪われる状態を表すのに使われます。
しかし、この言葉の由来や歴史を辿ると、その意味や使用方法は時代とともに大きく変わってきたことがわかります。
「メロメロ」という言葉は、鎌倉時代からの歴史があります。
当初、この言葉は「薄いものを剥ぐ様子」を意味する「めろめろとはぐる」として使われていました。
この用法は、物体の表面を軽く取り除く、または皮をむく動作をイメージさせます。
しかし、時代が進むと「メロメロ」の意味も変化してきました。
江戸時代には、浄瑠璃で「泣くさま」を意味する「めそめそ」と同じように使われるようになりました。
そして、明治時代に入ると、言葉のニュアンスがさらに変わり、「炎が激しく燃える様子」を意味する「めらめら」と同じ意味で使用されるようになりました。
現代の「メロメロになる」という使い方は、この「めらめら」という言葉から派生したものと考えられます。
炎が激しく燃えるさまを表す「めらめら」が、人の情熱や心が奪われる状態を指す「メロメロ」へと進化したのです。
「メロメロ」の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「メロメロ」という言葉の重要ポイントとその語源・意味の変遷をカンタンにまとめます。
項目 | 説明・内容 |
---|---|
現代の意味 | 人が何かに夢中になったり、異性や孫などに心を奪われる状態を指す。 |
語源の歴史 | 鎌倉時代起源。 |
鎌倉時代の意味 | 「薄いものを剥ぐ様子」を意味する「めろめろとはぐる」としての用法。物体の表面を軽く取り除く動作を指す。 |
江戸時代の意味 | 「泣くさま」を意味する「めそめそ」と同じような用法。 |
明治時代の意味 | 「炎が激しく燃える様子」を意味する「めらめら」と同じ意味で使用。 |
現代の意味の由来 | 「めらめら」が人の情熱や心が奪われる状態を指す「メロメロ」へ進化した。 |