くんとう【薫陶】の語源・由来

「薫陶」という言葉は、徳の力や優れた人格で他者を導く、影響を与えることを意味します。

この言葉の語源は、二つの漢字「薫」と「陶」の組み合わせから来ています。

「薫」とは、香りを染み込ませるという意味があり、香りが広がるような影響を与えることを示唆しています。

一方、「陶」は陶器を焼成するという意味を持っており、土を捏ねて形を整える工程を意味します。

そこから、もともとの意味は、香を焚き、その薫りを土に染み込ませる中で、土を捏ねて形を整えながら陶器を作成することを指していました。

しかし、時が経つにつれて、この言葉は比喩的な意味として使われるようになりました。

すなわち、優れた人格や徳の力によって、人々を感化し、より良い人間に育て上げることのたとえとして「薫陶」という言葉が用いられるようになったのです。

くんとう【薫陶】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「薫陶」に関する重要なポイントをカンタンにまとめます。
項目 詳細
現在の意味 徳の力や優れた人格で他者を導き、影響を与えること。
語源 漢字「薫」と「陶」の組み合わせ。
「薫」の意味 香りを染み込ませる。香りが広がるような影響を与えることを示唆。
「陶」の意味 陶器を焼成する。土を捏ねて形を整える工程。
もとの具体的な意味 香を焚き、その薫りを土に染み込ませる中で、土を捏ねて形を整えながら陶器を作成すること。
時代の変遷による意味の変化 人々を感化し、より良い人間に育て上げることのたとえとして比喩的な意味で使われるようになった。

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