かんがみる【鑑みる】の語源・由来

「鑑みる（かんがみる）」という言葉は、「鏡（かがみ）」に由来しています。

この言葉は、もともと「鏡」を動詞化した「鑑る（かがみる）」という形があり、それに「ん」が挿入されて「鑑みる（かんがみる）」となりました。

この「ん」の挿入は、言葉を口語で用いる際によく見られる音便の一つです。

意味としては、「顔と比べ合わせて考える」とありますが、これは比喩的な表現で、実際の鏡を用いて比較するわけではなく、何らかの事例や前例、基準などを参照して考慮や判断を行うという意味です。

つまり、何かを「鑑みる」とは、それが良い例であるか、悪い例であるかを考え、その上で自分自身の行動や判断を決定するというプロセスを指します。

このように「鑑みる」は、鏡が自分自身の姿を反映するように、外部の事象や事例を参照して、内部の考えや判断を形成するというニュアンスを持っています。

【鑑みる】の意味・語源由来！表で簡単まとめ

表を使って、「鑑みる」の語源、音便、基本的な意味、比喩的な表現、およびその持つニュアンスをカンタンにまとめます。

項目	説明
語源	「鏡（かがみ）」から由来。もともとは「鑑る（かがみる）」があり、「ん」が挿入されて「鑑みる（かんがみる）」となった。
音便の挿入	「ん」の挿入は、口語でよく見られる音便の一例。
基本的な意味	何らかの事例や前例、基準などを参照して考慮や判断を行う。
比喩的な表現	「顔と比べ合わせて考える」が比喩的な意味。実際の鏡を用いるわけではない。
ニュアンス	鏡が自分自身の姿を反映するように、外部の事象や事例を参照して内部の考えや判断を形成する。