「祝い」の語源は、動詞「祝う」の名詞形であり、この「祝う」は古くは「いはふ」と言われていました。
この古い表現「いはふ」は、清浄を保ち、吉事を祈るとともに、特定の禁忌を守るという、厳かな態度や行為を指していました。
ここでの「い」は、「いむ(忌む・斎む)」という言葉の「い」と同源です。
この「いむ」もまた、何らかの事を避ける、あるいは特別な儀式や慎重な行動をとる、といった意味合いがあります。
また、この「いはふ」の「わう」という部分は、好意を意味する接尾語とされています。
この点から、「祝い」や「祝う」という言葉は、基本的には吉事や喜びを祈り、そのために特別な行動をとる、という深い意味合いが根底にあります。
それが時が経つにつれて、今日のように「祝賀」や「祝う気持ちを示す言葉や金品」といった、もう少し一般的な意味で使われるようになったのです。
いわい【祝い】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「祝い」や「祝う」という用語がどのような背景や意味を持つのかをカンタンにまとめます。
項目 | 説明 |
---|---|
用語 | 祝い |
語源 | 古い表現「いはふ」から来ており、それが動詞「祝う」の名詞形となる |
古い表現「いはふ」 | 厳かな態度や行為を指し、清浄を保ち、吉事を祈る、特定の禁忌を守る |
「い」の意味 | 「いむ(忌む・斎む)」と同源で、何らかの事を避ける、特別な儀式や慎重な行動をとる意味がある |
「わう」の意味 | 好意を意味する接尾語とされている |
基本的な意味合い | 吉事や喜びを祈り、そのために特別な行動をとる |
現代での使用 | 「祝賀」や「祝う気持ちを示す言葉や金品」といった、もう少し一般的な意味で使われるようになった |