いっしをむくいる【一矢を報いる】の語源・由来

「一矢を報いる」(いっしをむくいる)という表現は、ちょっとした反撃をすることや、批判や議論に対してわずかでも反論する様子を指します。

この表現の語源は、戦場や戦闘の状況に由来しています。

具体的には、敵から連続して矢が飛んでくるような状況で、隙間を見つけて一本の矢を射返す行動から来ています。

この状況を想像すると、自分が圧倒的に不利な立場にある中で、そのわずかな隙間や機会を逃さずに反撃するイメージが強くなります。

一矢を射返すこと自体は大きな勝利を意味するわけではありませんが、心理的には自らも何らかの行動を取ることができたという満足感や、相手に対して一定の影響を与えたという意味合いがあります。

このように、元々は戦場での一瞬の反撃を意味していた「一矢を報いる」が、現代では議論や批判、あるいは何らかの挑戦に対して小さな反撃や反論をする際にも使われます。

この表現は、微力ながらも自分の意見や立場を守る行動を評価するニュアンスを含んでいます。

【一矢を報いる】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「一矢を報いる」の意味、語源、イメージ、心理的影響、そして現代での使用についてカンタンにまとめます。
項目 詳細
意味 小さな反撃をすること、または批判や議論に対して少しでも反論する様子
語源 戦場や戦闘の状況。敵からの攻撃に対して、一本の矢を射返す行動から
イメージ 圧倒的に不利な状況でも、わずかな隙間や機会を見つけて反撃する
心理的影響 大きな勝利を意味しないが、何らかの行動を取ることで満足感があり、相手にも一定の影響を与える
現代の使用 議論、批判、挑戦などに対して小さな反撃や反論をする。微力でも自分の意見や立場を守る行動を評価するニュアンスを含む

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