ゲテモノ【下手物】の語源・由来

「ゲテモノ」という言葉は、「下手物」と書かれ、二つの意味を持ちます。

一つ目は、高価で精巧な品物とは対照的な、日常的に用いられる大衆向けの質朴な品物を指します。

二つ目は、一般的に風変わりと捉えられるもの、つまり、通常とは異なる、特異な物や事を意味します。

この言葉の由来は、「上手物」という言葉の対義語として生まれました。

「上手物」は、上質で、精巧に作られた高価な工芸品を指す言葉です。

それに対して、日常的に用いる質朴なものを指す言葉として「下手物」が用いられるようになりました。

さらに、「ゲテモノ」の中の「げて」という部分は、等級が低いことを意味する「下等」や、一般的なものから外れていることを意味する「外道」といった言葉から由来していると考えられています。

これらの言葉の意味が組み合わさることで、「ゲテモノ」は通常とは異なる、風変わりな物や事を指す意味も持つようになったのです。

ゲテモノ【下手物】の意味・語源由来！表で簡単まとめ

表を使って、「ゲテモノ」という言葉の由来や意味に関する情報をカンタンにまとめます。

項目	詳細
言葉	ゲテモノ / 下手物
意味（一つ目）	日常的に用いられる大衆向けの質朴な品物
意味（二つ目）	通常とは異なる、特異な物や事
対照的な言葉	「上手物」：上質で、精巧に作られた高価な工芸品
「げて」の由来	等級が低いことを意味する「下等」と、一般的なものから外れていることを意味する「外道」から