「得体(えたい)」は、何かの正体や本性を指す言葉です。
この語源については複数の説が存在します。
一つ目の説は、「得体」が「為体(ていたらく)」の音読み「イタイ」から転じたものだとするものです。
為体は事の成り行きや状況を指す言葉であり、これが音読みで「イタイ」と読まれることから、「得体」という形になったとされています。
二つ目の説は、平安時代において、僧侶が所属する宗派や格式は、着ている衣装によって識別されていたという背景があります。
この「衣体(えたい)」が時間の経過とともに「得体」となったという説です。
いずれの説も、本質や正体を知る、あるいは判別するという意味に関連しています。
それが現代でも「得体の知れない」といった表現で使われる理由でもあります。
えたい【得体】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「得体」に関する基本的な意味、語源についての二つの主な説、そして現代での用法についてカンタンにまとめます。
項目 | 説明 |
---|---|
基本的な意味 | 「得体(えたい)」は何かの正体や本性を指す言葉です。 |
語源説(一つ目) | 「為体(ていたらく)」の音読み「イタイ」が転じたとする説。為体は事の成り行きや状況を指します。 |
語源説(二つ目) | 平安時代に僧侶の宗派や格式が衣装によって識別された「衣体(えたい)」が、時間とともに「得体」になったという説。 |
現代での用法 | 「得体の知れない」といった表現で使われることが多い。これは、本質や正体を知る、または判別するという意味に関連しています。 |