「ありきたり」という言葉は、室町時代頃に登場したとされる動詞「有り(在り)来たる」の連用形から派生したものです。
この「有り(在り)来たる」という表現は、もともと「存在し続けていたもの」という意味を持っていました。
つまり、そのものや事柄が以前から存在しており、新たに生じたものではないことを示す言葉でした。
その後、この言葉の意味が少し変化し、「普通にあって、珍しくないこと」という意味になりました。
これは、長い間存在していたものは、特別ではなく、当然のように存在するものと認識されるようになったからです。
そのため、「ありきたり」とは、特に新しいものや珍しい要素を持たない、一般的でありふれたものや事柄を指すようになりました。
【在り来り】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、ありきたりの語源と意味の変遷をカンタンにまとめます。
項目 | 説明・内容 |
---|---|
語源 | 室町時代に登場した動詞「有り(在り)来たる」の連用形から派生 |
元々の意味 | 「存在し続けていたもの」という意味。以前から存在していて、新たに生じたものではない |
意味の変遷 | 時が経つにつれ、「普通にあって、珍しくないこと」という意味に変化 |
現在の使用 | 一般的でありふれたものや事柄、特に新しいものや珍しい要素を持たないものを指す |