「上がったり(あがったり)」は、商売や仕事がうまくいかず、手の打ちようがない状態を指す日本語の表現です。
この言葉は、「あがる」という動詞の連用形に、完了の助動詞「たり」が加わって形成されました。
元々、「上がる」には物事が完了する、終わるといった意味が含まれています。
ですが、江戸後期頃にはこの「上がる」が「物事がうまくいかなくなる、失敗する」という意味に変化し、それが「上がったり」として定着したのです。
この言葉は、元々は完了や終了を指すものが、時が経つにつれて「うまくいかない状態になる」という負の意味で使われるようになりました。
そのため、この表現は日常会話やビジネスの場で、計画やプロジェクトが予定通りに進まない時などに頻繁に使われます。
【上がったり】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「上がったり」の語源由来や重要ポイントをカンタンにまとめます。
項目 | 説明 |
---|---|
基本の意味 | 商売や仕事がうまくいかず、手の打ちようがない状態を指す。 |
語源 | 「あがる」(物事が完了する、終わる)の連用形に、完了の助動詞「たり」が加わった形。 |
時代的変遷 | 元々は「物事が完了する、終わる」という意味だったが、江戸後期に「うまくいかない、失敗する」という意味に変わった。 |
現代での用途 | 日常会話やビジネスの場で、計画やプロジェクトが予定通りに進まない時などに頻繁に使われる。 |