きもいり【肝煎り】の語源・由来

「肝煎り」という表現は、もともと「肝を煎る」という形で用いられていました。

この「肝を煎る」という言い回しは、心が悩まされたり、いらだたされたりするという意味を持っていました。

日本の伝統的な考え方では「肝」は感情や意志を象徴する臓器とされています。

そこからこの表現が転じて、多くの気を使って、一生懸命に何かに取り組むという意味になりました。

つまり、何かの仲介や取り計らいをする際に、多くの労力や心配りを使う状況を「肝煎り」と呼ぶようになったのです。

言い換えれば、もともとは心が煎りつまれるほどの苦労や悩みがある状態を指していた言葉が、後にはそのような努力や気配りが行われる行為自体を指すようになったというわけです。

きもいり【肝煎り】の意味・語源由来！表で簡単まとめ

表を使って、「肝煎り」という表現がどのように進化し、現在はどのような意味で用いられているのかをカンタンにまとめます。

キーワード	説明・詳細
肝煎り	もとは「肝を煎る」という形で用いられ、心が悩む状態を指していた
肝	日本の伝統的な考え方では、感情や意志を象徴する臓器
意味の変遷	元々は心が悩む状態を指していたが、一生懸命に何かに取り組む意味に変わった
労力と心配り	何かの仲介や取り計らいをする際に多くの労力や心配りを使う状況
現在の用途	努力や気配りが行われる行為自体を指すようになった