日本語の表現「あっけらかん」には主に二つの意味があります。
一つ目は人が驚きやあきれた状態で、口をぽかんと開けている様子を指します。
二つ目は何事にも平気で、楽に取り扱っている状態を意味します。
この言葉の語源にはいくつかの要素が重なっています。
「あけ」という部分は、口を開ける、つまり「ぽかんと」口を開けた状態を指します。
この「あけ」は、中世日本語で「開く」の連用形が撥音化(「ん」がつく音変化)して「あんけ」という形になりました。
この「あんけ」に、状態や様子を示す接尾語「ら」が加わり、「あんけら」という言葉が生まれました。
さらにそれに「かん」という別の接尾語が付いて「あんけらかん」となりました。
この形は江戸時代にさらに変化し、例えば「あんけらこんけら糖」という名前の飴が売られていたようです。
最終的に、「あんけらかん」が短縮されて「あけらかん」となり、その後促音化(「っ」が入る音変化)して「あっけらかん」という形になったのです。
以上のように、この表現はいくつかの言葉や接尾語が組み合わさって時間をかけて形成されたもので、それぞれが特定の状態や様子を描写する役割を果たしています。
あっけらかんの意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、語源由来や重要ポイントをカンタンにまとめます。
項目 | 説明・内容 |
---|---|
意味1 | 人が驚きやあきれた状態で、口をぽかんと開けている様子 |
意味2 | 何事にも平気で、楽に取り扱っている状態 |
語源 -「あけ」 | 中世日本語で「開く」の連用形が撥音化して「あんけ」に。指すのは「ぽかんと」口を開けた状態。 |
接尾語「ら」 | 状態や様子を示す。組み合わせると「あんけら」となる。 |
接尾語「かん」 | さらに付加され、「あんけらかん」の形に。 |
江戸時代の変化 | 「あんけらこんけら糖」という名前の飴が存在。 |
現代の形 | 「あんけらかん」が短縮・促音化し、「あっけらかん」となる。 |