「神経」という言葉は、身体各部と中枢を結び、刺激や興奮を伝達する器官を指します。
この言葉の起源は、江戸時代の中期にさかのぼります。
当時、前野良沢や杉田玄白などの学者たちが、『解体新書』を翻訳する過程で、オランダ語の「zenuw」をどのように日本語で表現するかを考えました。
彼らは「神気」という言葉と「経脈」という言葉を組み合わせて、「神経」という新しい言葉を造語しました。
「神気」の「神」は、魂や心、精神を意味する漢字であり、「気」はその精神や活力を指します。
一方、「経脈」の「経」は動脈を、「脈」は静脈や経路を意味します。
この二つの言葉を組み合わせることで、「神経」という言葉は、精神や活力を身体の各部分へと伝達する経路、すなわち神経を表現する適切な言葉として生まれました。
しんけい【神経】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「神経」という言葉の基本的な説明やその起源、そして言葉の背景をカンタンにまとめます。
項目 | 詳細・変遷 |
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基本の説明 | 身体各部と中枢を結び、刺激や興奮を伝達する器官 |
言葉の起源 | 江戸時代の中期に前野良沢や杉田玄白らが『解体新書』の翻訳中に考案 |
オランダ語の起源 | 「zenuw」 |
「神気」の意味 |
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「経脈」の意味 |
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造語の背景 | 「神気」と「経脈」を組み合わせて、精神や活力を身体の各部分へ伝達する経路として「神経」という言葉が生まれた |