「御利益」という言葉は、神仏からの恵みや助けを指す言葉です。
この「利益」部分は、もともと仏教の言葉で、他者のためになるような恩恵や助けを意味します。
具体的には、仏や菩薩が人々にさまざまな恩恵を与えること、またはその具体的な恩恵自体を指します。
歴史的に見ると、「利益」という言葉は古くから「益になること」という意味で使われてきました。
しかし、時代が鎌倉時代や室町時代に移ると、「利益」は「りえき」とも読むようになりました。
そして、明治時代以降、経済的な文脈での利益を意味する際には「りえき」という読み方が一般的となりました。
それに対して、神仏の恵みという意味での「利益」は「りやく」と読むようになり、現在ではこの文脈での「りやく」という読み方が主流となっています。
【御利益】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「御利益」という言葉の起源や意味、歴史的背景、読み方の変遷に関する情報をカンタンにまとめます。
項目 | 説明 |
---|---|
基本の意味 | 神仏からの恵みや助け |
「利益」の起源 | 仏教の言葉で、他者のためになるような恩恵や助けを意味する |
具体的な意味 | 仏や菩薩が人々に与える恩恵や、その具体的な恩恵自体 |
歴史的背景 | 古くから「益になること」として使われてきた |
読み方の変遷 | 鎌倉・室町時代で「りえき」との読みが登場。明治時代以降、経済的文脈では「りえき」、神仏の恵みでは「りやく」が主流 |