【意味】
松科の常緑針葉樹。本州・四国・九州に自生。日本の特産種。高さ30メートル内外。樹皮は暗灰色、葉は線形で密生。初夏、雌雄花を同株に開き、円柱形緑褐色の球果を結ぶ。庭木やオウシュウモミの代わりにクリスマス-ツリーとする。材は建築材・船材・経木。製紙原料。もみそ。とうもみ。もむのき。
【語源・由来】
「もみ」は、風にもみ合うことから「揉む」の意からとする説、「萌黄(もえぎ)」が見事であるところからという説、大木で神聖な木とされたことから「臣木(おみのき)」が転じたという説、実がもろいことから「もろい実」で「もみ」になったという説、とかあるが、朝鮮で「mun- bi」といい、ここから転じたという説など諸説ある。