ちじ【知事】の語源・由来

【意味】
①中国で州・県の長官。
②都道府県知事。
③(仏)三綱(さんごう)の一つ、維那のこと。また、禅寺で、寺院の庶務をつかさどる東序の役職。

【語源・由来】
「知事」は、「知」はつかさどる、「事」は事務の意で、事を知ること、つかさどることの意のサンスクリット語「karamadana」から。本来は仏教語で、寺院の庶務をつかさどる東序の役職をさした。のちに、事務が煩雑化し、都寺(つうす)・監寺(かんす)・副寺(ふうす)・維那(いの)・展座(てんぞ)・直歳(しつすい)の六知事が置かれた。宋の時代になると、州・県の長官の名称として用いられるようになり、日本に入り、都道府県の長官職に使われた。

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