【意味】
夫と死別した婦人。後家。
【語源・由来】
元々は、夫に先立たれた夫人が、「自分は未だに死亡していない」の意で用いる謙遜の自称。かつて中国では、夫が死んだら妻もそれに従うという観念があった。楚の宰相の子元が、亡き兄文王の妻息嬀(そくぎ)を誘惑しようとして舞を舞わせると、息嬀(そくぎ)は、「文王が戦いの準備のために舞わせたこの舞を、敵討ちのためではなく、この未亡人を惑わすために舞わせるとは」と言って泣いたという故事から。のちに、「夫に先立たれた女性」という意味だけが残り、他人がそのような人をさす言葉としても、「未亡人」というようになった。