こい【恋】の語源・由来

「恋」という言葉は、現代においては主に相手を激しく思い求める気持ち、特に恋愛感情を意味します。

しかし、この言葉の由来や古い使われ方を探ると、もともとはその範囲がもっと広かったことがわかります。

元々、「恋」は人間だけでなく、土地や植物、季節など、自分から遠く離れているものや物事を深く思い慕う感情を示す言葉として使用されていました。

つまり、特定の対象への深い愛着や思い慕う気持ち全般を表す言葉でした。

しかし、平安時代が進むにつれて、この「恋」の用法は変わり始めます。

文学や詩の中で、男女間の感情が多く描写されるようになり、特に男女の間の深い愛情、つまり恋愛感情を表す言葉として「恋」が用いられるようになりました。

そして、時代が下るにつれて、この男女の恋愛を中心とした意味合いが一般的になり、今日のように「恋」と言えば、恋愛感情を主に指す言葉として認識されるようになったのです。

こい【恋】の意味・語源由来！表で簡単まとめ

表を使って、「恋」という言葉の変遷や由来に関する主要な情報をカンタンにまとめます。

項目	詳細
現代の意味	相手を激しく思い求める気持ち、特に恋愛感情
元々の意味	人間だけでなく、土地や植物、季節など、遠く離れたものや物事への深い愛着や思慕の感情
平安時代の変遷	文学や詩で男女間の感情が多く描写され、男女の間の深い愛情を表す言葉として使用されるように変化
現代への変遷	男女の恋愛感情を中心とした意味合いが一般化し、恋愛感情を主に指す言葉として認識されるようになる