あぶらがのる【脂が乗る】の語源・由来

「脂が乗る」という表現は、日本語の成句で、もともとは食品、特に魚や肉などが美味しくなる状態を指していました。

魚や肉に脂が乗ると、その食材は風味が増して美味しくなるとされています。

この現象は食材が一定の成熟度に達したときに発生するため、比喩的に「成熟した」「完成度が高い」といった意味合いで使われるようになりました。

この表現が転じて、人が仕事や何かの活動で成熟したり、良い状態になったときにも「脂が乗る」と言われるようになりました。

例えば、あるプロジェクトで初めて成功を収めた後、その成功が自信となり、次の活動も順調に進むときなどにこの表現が用いられます。

つまり、「脂が乗る」は食材が美味しくなる状態から派生して、人や事象が良い状態、成熟した状態になったときに使われるようになったのです。

それが今日、物事が順調に進む、または人が活動に乗り気になるといった状態を指して使われるようになっています。

【脂が乗る】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「脂が乗る」がどのような状況で使われるか、その意味がどのように進化してきたのかをカンタンにまとめます。
ポイント 説明・由来
元々の意味 食品、特に魚や肉が美味しくなる状態を指す。脂が乗ると風味が増して美味しくなる。
成熟度との関連 食材が一定の成熟度に達したときに「脂が乗る」。この現象が比喩的に「成熟した」「完成度が高い」といった意味で使われるようになった。
人や活動への転用 人が仕事や活動で成熟した、または良い状態になったときも「脂が乗る」と言われるようになった。例:プロジェクトで初めて成功した後、次の活動も順調に進む場合。
現在の一般的な用法 物事が順調に進む、または人が活動に乗り気になる状態を指す。

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